かつては資源小国であっても「モノづくり大国日本」「輸出大国」とし位置していた日本ですが、先日発表された貿易収支は1兆4367億円の赤字で12か月連続の赤字となり、7月としては最大となりました。
以前は輸出企業の旺盛な円買い需要がドル円の重しとなっており、国内外の機関投資家も日本の輸出筋の動向には注目していたものでした。
今後のドル円相場を考えるうえでこの日本のドル需要というものは無視できないものです。
金融政策においては、米国は金利上げが継続。一部ではインフレピークアウト説も出ているようで、来年には金融緩和という声もあるようですが、個人的には予想以上に金利高期間は長引くと考えています。
逆に日銀は金融緩和政策の継続ですから、金融政策面からは明らかにドル高円安方向、さらに上記、貿易赤字国、日本からの実需のドル買い意欲は旺盛でドルを下支えする要因となるでしょう。
現状、ドル円相場は膠着感がありますが、個人的には150円へ向けた動きになっていくと考えています。
今後の注目は何度も言うように日銀の動向でしょう。