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どうするドル円138円

一か月前にどうするドル円135円と書きましたが、本日138円を付けています。

先日、黒田日銀総裁はこの異次元の金融緩和を続ける宣言をして一層円安が進んでいます。かたや諸外国ではインフレ退治のために、昨日カナダが1%の利上げを決定、アメリカも次回の政策会議で0.75%上げるか1%上げるかという状況です。

日本だけが違う金融スタンスですから円安進行を止める手立てはありません。なんとかの一つ覚えのように「急激な円安は好ましくない」と叫び続けてもオオカミ少年の遠吠えといったところです。

輸入依存率の高い日本ですから、この円安は物価高に直結してきます。何をそこまで日銀は金利上げに対して頑なな態度をとるのか。

どうやら、日銀は金融政策の転換から生じる、住宅ローン金利の上昇を嫌がっているようです。

それはどこの国でも同じ事だろうと思っていますが、他国はこれまできちんと賃金が上昇してきています。かたや日本は20年以上のデフレで収入は増えず、さらにアベノミクスでも株は上がったものの、給料って上がった感覚がないというのが現実です。

この状況で住宅ローン金利が上昇すると、払えなくなる人が多数出てくるであろうとのことです。

それもこれも、いつも場当たり的な政策でごまかしてきた「つけ」が回ってきているのではないでしょうか。今回またこのインフレの中での急激な円安で、誰の目にも、本来、政策金利を上げなければならない状況であるのは明らかです。が、動けない。このつけも将来きっと払わなければならない時が来るでしょう。

この物価高は一時的で、ピークは近いなどと預言者のようなことを言って各国中銀が利上げする中、ただ見ているだけの日銀。日銀政策は神頼みの域に入ってきているのか。