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コロナバブルの終焉

米国が過去に例を見ないほどのスピードで金利をあげ、インフレ抑制に躍起になっております。先週末にはFRBのパウエル議長が、インフレ抑制の為、痛みは仕方ない、失業率の上昇もやむを得ないと、米国経済のハードランディングを認めるような発言をしました。

この発言も、急激な金利上げも、コロナバブルでジャブジャブにした返しだと思い、当然の措置、発言ではありますが、果たして今回、金利を上げることでこのインフレは教科書通りおさまっていくのでしょうか。

金利を上げて、需要を抑えて、物価を下げていくということなのですが、需要を抑えても物価が下がる状況ではないのが今回ではないのかと考えています。

いくらアメリカが需要を抑えても、供給サイドのコストが上がり続けるなかで期待通り物価が下がってくるとは思えません。これだけエネルギー価格が高騰し、ロシア、ウクライナ問題も長期化、モノを供給する東側諸国での人手不足、人件費高騰はインフレ状態、金利高状態の長期化を想像させます。

悲観的過ぎるかもしれませんが、経済の停滞、金利高の長期化は、すなわち恐慌という言葉すらちらついてきます。

下記のグラフはOECDの発表した世界の通貨供給量の推移を表したグラフです

これによるとコロナで急激に膨張した世界のマネーが3年ぶりに減少し始めているとのことです。いよいよコロナマネーによるバブルがはじけ、マーケットに過剰流入していたマネーが逆流しだす可能性も考えておいたほうが良いのではないでしょうか。