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日本銀行保有国債含み損に転落

日本銀行の保有する国債が今年の3月からの6ヵ月間で約5兆円、評価が下落しました。各国が利上げする中で日本は政策金利を変更せず、わずかなマーケット金利の上昇で5兆円の評価損です。

日銀保有国債が8749億円の含み損に転落、異次元緩和下で初-上期決算(Bloomberg) – Yahoo!ニュース

日本銀行は異次元緩和の元、日本国債を爆買いしているわけで、日銀の国債保有残高は発行残高の50%に達している。それをなんとか指値オペで金利の上昇を無理やり抑えてきたものの、わずかな金利上昇でこの含み損です。

日本の物価の上昇はまだこの先続くものと思われ、日銀もこのまま金融緩和政策、指値オペによる強引な金利上昇の抑制を続けるわけにもいかなくなるのは明白です。日銀の評価損は莫大なものになってくると思われます。

簿価会計であるから評価損は気にしなくてもよいというようなコメントが黒田総裁が出していますが、問題はそこじゃないでしょう。時価評価がグローバルスタンダードななかで、莫大な評価損をかかえる中央銀行をマーケットがどう判断するのか。マーケットの50%を握るプレイヤーの巨額損、中央銀行でなければ、既に標的にされマーケットから消えていることでしょう。

9月末よりすでに含み損が拡大していることは間違いないでしょう。今後、金融政策の変更を余儀なくさせられ、国債の含み損が爆発的に増えそうな日本銀行。果たしてマーケットはどのような反応を示すのでしょうか。

マーケットからNOを突き付けられ、信用を無くした中央銀行の発行する円は売られ。更に成長戦略は見えず、人口減少の激しい高齢者国家の株式も売られ、国債だけでなく莫大な日本株を所有する日銀はその株式の含み損も莫大に。妄想であってほしいと思いますが、このままではもう時間の問題かもしれない。